不服申し立てをする際は、病気の特徴をよく考える
不服申し立てのポイント
今日は不服申し立ての仕事をしておりましたので、
不服申し立てのポイントってほどでもないですが、ちょっとしたコツを書いてみます。
私が不服申し立ての依頼を受けた際には、当たり前のことなんでしょうけれど、
ご依頼者の方のご病気について細かく調べるようにしております。
できれば、ご病気に関する本を買い、調べてみる。
できれば本を買って、ネットなどでは分からないことも頭に入れておければいいですね・・・。(私も100%実行できていませんが。・・・)
ネットで見るにしても、素人向けに優しく書かれたサイトを参考にした方がいいと思います。(医療従事者向けのものじゃなくていい。)
とりあえず、病気を調べなおしてみる。
専門家に頼まずに、ご自分で不服申し立てをされるにしても、
ご自分の病気のことだからよく知っている、と考えずに、
一度ご自分のご病気をよく調べてみた方がいいです。
特に、ご病気による症状について、そしてご病気の原因、経過など、知っているつもりだったけど、忘れている事などもあると思います。
意外と、これまで気が付かなかった「視点」に気が付くもんなので・・・。ご病気の特徴を踏まえた不服申し立ては、説得力も違ってきます。
審査する側は、皆が皆、医学に精通していない。
不服申し立てを審査する方は、皆が皆、医学の知識がある訳ではありません。
そういった方に、分かりやすくご病気の特徴を伝え、審査しやすくする配慮があるといいと思います。
審査する側は自分の病気について「当然知っている」と思わずに、素人にも伝わるような書き方をした方がいいと思います。なるべく専門用語は抜きで・・・。
不服申し立ての最終段階、社会保険審査会の公開審理でも、意外に思われるかもしれませんが、ごく基本的なこと(ちょっと漠然とした書き方ですが・・・。)を質問されたりします。「素朴な疑問」のようなものを、審査員の方から聞かれる。例えば、これまでご家庭でどのように経済的な面をやり繰りしてきたか? など。
審査員の方も「素人の話など聞かない」というような姿勢ではなく、真摯に考えてくれています。こちらも、人間として真摯な態度で、きちんとご自分の事情、症状等を伝えた方がいいでしょう。(話が少しそれましたが・・・。)
まとめ
まとめますと、
- 審査する方は、医学のプロではない。(医学のプロの方が少数派。)
- そのため、ご自分の病気の症状、経過、特徴などを分かりやすく伝える。
- それらを踏まえた主張をすることにより、客観的で説得力のある内容になる。
- 審査する方も、真摯に向き合ってくれるので、粘り強く、こちらも真摯に事情をお伝えする。(特に公開審理の場で、感情的に批判等を繰り返すのは不毛です。)
なんだかまとまりませんが・・・「急がば回れ」でご病気の基本に立ち返って、見直してみた方がいいと思います。
最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。(社会保険労務士 海老澤亮)