Q&A “何故不服申し立ての料金が他より安いんですか? 特別な理由がありますか?”
今回は久しぶりにQ&Aをお送りいたします。
先日「何故そちらは不服申し立ての料金が他より安いの?」と聞かれましたもので、それについて書いてみます。まあ・・・大した話もありませんけれど・・・。
ちなみに、弊事務所の不服申し立ての料金は、着手金は30,000円(税抜)、不服申し立てが認められた際の報酬は、年金2ヶ月分(または増加額の2ヶ月分)または初回振込額の10%(税抜)となっておりまして、報酬面では他の事務所の相場の5割~7割程度かとは思います。
理由: 内容は高度になるものの、手間は極端に増えないから
見出しにあるように、理由はたいそうなものがある訳ではありません。
不服申し立てが成功する、ということは
年金機構が元々認めなかったことを認めてもらい(年金機構又は社会保険審査官、社会保険審査会に)、年金をきちんと受給できるようにする事だと思います。
ある意味、簡便な裁判のようなものではあります。勿論、論理的に話を展開する必要はありますし、客観的な証拠を見つけ、説得力のある文書を作成する必要があります。そういった面では通常の年金請求より、高度な知識を要求されます。
とはいえ、通常作成する書類は、年金の裁定請求よりボリュームは少なくなります。医師の診断書作成を待ったりする時間もないですし、より短期間で対応しようと思えば、対応可能です。
また、不服申し立てをすれば、公開審理というものがあり、
1回目の社会保険審査官への不服申し立てなら ⇒ さいたま市の関東信越厚生局に行く。
2回目の社会保険審査会への不服申し立てなら ⇒ 霞が関の厚生労働省へ行く。
という事はありますが、交通費等は頂いておりません。(他の事務所ではどうしているか、実は知らない。)
弊事務所からですと、さいたま市までは1時間半ほど。厚生労働省へは2時間程度はかかります。しかし、それも含めて不服申し立ての仕事だと思っていますし、あまり気にしていません。医師に書類を書いてもらいに遠方の医療機関まで出かけるのは、通常請求でもありますし・・・。(おそらく、他事務所さんもそうだと思いますが。)
勿論、過去の裁決例を調べたり、医学的にはどうなのか? と参考文献を探したり、という事もありますので、大変なこともありますが、かといって年金の通常の請求より大変か? というと、そこまで大変さを意識したことはないです。そのため、通常請求と料金はほぼ同額にしています。
割安でも、お客様にはなるべくご不便をかけないようにしています。
料金は比較的割安かもしれませんが、対応する仕事は他事務所さんと同様に(おそらくですが。)やらせていただいています。
・ 不服申し立ての書類の作成提出
・ 社会保険審査官の公開審理出席、答弁
・ 社会保険審査会の公開審理出席、答弁
・ 不服申し立て審査後の書類作成提出
と一通りやらせていただいています。また、実績も悪くはないと自負しております。(実績が悪ければ、「仕事をしたけど報酬は・・・」ということになり、もう少し料金を上げようと思うかもしれませんが、今のところは思いませんので・・・。)
不服申し立ては、個人的には比較的得意としているつもりです。(あくまでも主観的な話で申し訳ないですが・・・。)安かろう、悪かろうの仕事だとは思っておりませんので。その点だけは申し添えます。
不服申し立てでお悩みの方の参考になれば幸いです。お付き合い下さいまして、ありがとうございました。(社会保険労務士 海老澤亮)