障害年金の申請をする上で、日本年金機構はあなたの敵ではない
今日は、障害年金の申請をする上で、そのためのマインド? というんでしょうか、そんな話を書いてみます。テクニック云々の話ではなく、あくまでも精神論的なものです。
年金事務所は敵?
障害年金のセールストークで以前見かけたものに、
「年金事務所には相談しないでください!」
といったものがありました。
これは現在、全国社会保険労務士会連合会というところ(われわれ社労士の本部みたいなもの)の指導で、
「そんなこと書かないでください」
とされているので、だいぶ減ったと思います。(たぶん)
上記表現の主旨としては
「障害年金の申請をする上で、申請側に不利になる情報を出すと、取り返しがつかなくなる。だから馬鹿正直に何でも相談しないで、こちらに有利に申請できるようにすべきだ」
というようなこと、なんだろうと思います。
まあ・・・それはそれで、まったく間違った話ではないと思います。
しかし、年金事務所、そして日本年金機構を悪者のように表現するのはいかがかなあ、と思いますね。
障害年金の申請では
例えば、
・ 障害年金の申請をするのに何回も窓口に行かなくてはならない
・ 説明が難解で分かりにくい
・ 時間もかかるし、お金もかかるし、不親切にも感じる
色々と不便を感じることはあるでしょう。
でも、それに対していちいち文句を言っていても、障害年金の申請が進む訳ではないですもんね。批判的精神も大事だと思いますが、口よりも実際に体を動かす方を優先した方がいいと思います。(生意気言ってスミマセン。)
年金事務所=敵、というのは「社労士のセールストークだな」くらいに捉えておいた方が、ご本人の精神衛生上もプラスかな、と思います。
私自身は、年金事務所に行く機会も、一般の方より多いですし、知り合いの方もそこそこいらっしゃいますので、余計にそう思うのかもしれません。しかし、皆さん熱心に仕事していますし、(特に年金関係の方は忙しそうですね。)真面目な方が多いと思います。特に以前と比べて、「お役所仕事」的な対応は減っていると思います。
こちらの先入観で「どうせ不親切なんだろう」と思って接すれば、年金事務所の職員も嫌な思いをしますし、当然親切に対応しようとは思わないでしょう。(少なくとも、私だったらそう思います。)
どうせ年金事務所の窓口で相談するのでしたら、なるべく親身になって相談に乗ってもらえるよう、こちらも感じよく接したいですね。
「国は年金を払いたくないんだ」って本当でしょうか?
でも、障害年金の苦労してしても、「不支給」「却下」などの決定がされると、
「あんなに苦労して手続したのに、なんで・・・?」
と恨みに思う気持ちも分かります。
でも、そこで
「国は年金を払いたくないんだ、俺に死ねって言っているんだろう」
というように短気を起こさないでいただきたいのです。
障害年金は「障害認定基準」という基準に沿って認定されています。
「なんで駄目だったんだ?」
と思ったら、どこか障害年金に詳しいところで相談された方がいいと思います。そうすれば、何故ダメだったのか? ある程度の答えがつかめると思いますので・・・。
「どうせ自分なんか」
と思わず、もうちょっと出来る事をやっていただければなあ、と思います。
くどくどとつまらないことを書いてしまいました。なんだか、説教臭くなりましたね。お付き合いくださいまして、ありがとうございました。(社会保険労務士 海老澤亮)