苦い思い出 ~障害年金を受給できなかった
こんにちは。
茨城県桜川市の社労士 海老澤亮です。
本日もよろしくお願いします。
今回は、これまで私がお手伝いしてきた中で、障害年金が受給できなかった経験を少しだけ書いてみようと思います。(勿論、個人情報については書きません。)
特に残念だった経験としましては、
私が障害年金申請後に、年金機構から主治医先生に問い合わせがあった際、
主治医先生が診断書を書き直して提出していた
というものでしょうか。
障害年金不支給の案内がお客様に届きまして、私は審査請求をしてさいたま市での社会保険審査官との公開審理に出席致しました。そして、そこで「話がかみ合っていない」と思い、改めて審査書類を確認しましたところ、見たことのない診断書が出てきまして、事情が分かった・・・という経緯でした。
書き直された診断書は、障害の状態が軽度で書かれていましたので、「このままでは不服申し立ては難しい」旨をお客様に説明いたしました。
お客様には複数のご病気がありましたので、改めて複数のご病気で診断書を書いてもらい、再申請をしてはいかが、とお話ししましたが、その後再申請を私の方では致しませんでした。今でも年賀状だけは差し上げているのですが、その後どうされたのかは、私にはわかっておりません。せめて他の社労士さんに依頼して受給出来ていればいいな、と思っております。
その他には、がんのため日常生活が困難なので障害年金を受給したい、という方です。
ご家族がいらっしゃらなく、おひとりで入院されていて、ただお友達が色々と助けてくださっている方でした。
入院先にお邪魔しまして(コロナよりもずっと昔の話でして・・・。)、年金申請に必要なので、病室でお友達の方々に付き添っていただき、聴き取りを致しました。私はその際に、なんだかんだ1時間半くらいは病室にいたでしょうか。
その方は、さかのぼって年金の申請をしたいとのことでしたので、それから急いで以前治療を受けていた病院で診断書を書いていただき、その内容がちょっと加筆、訂正が必要な内容だな・・・と頭をひねっていたところ、お友達の方からお電話を頂き、ご依頼人の方が亡くなられた、と伺いました。
私がお邪魔した日に熱を出し、そのまま熱が下がらないままに亡くなられてしまった、とのことでした。私が長居したために体力を消耗してしまったのではないかと思い、私がその方の寿命を縮めてしまった、と後悔しました。
がんに関しては、障害年金の受給対象になってから、症状が急激に悪化されることもあります。そのため申請を急ぐ必要はあるのですが、ただご本人が予後等について主治医先生からお話を聞いていない場合など、対応に苦慮することがあります。
また、障害年金の申請をして1度ダメだった・・・と言って二度と申請しない、というのはお勧めいたしません。実際に、私が1回目も申請して受給できなくても、再度申請したら受給できたということもありました。
このことは何度も書いておりますけれど、1回の失敗で諦めるのはもったいないと思います。特に「なんとなく」主治医先生に診断書を書いてもらったけど「なんだか症状が軽く書かれているんじゃないか? こちらの様子がうまく伝わっていないんじゃないか?」と思うような場合は、再チャレンジをお勧めいたします。
今日は自分の失敗談を書いてみました。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
(社会保険労務士 海老澤亮)