いくつになっても子は子であり、先に逝く者として、親は子の将来を案じ続けるものだと思います。

自分が元気なうちはいいけれど、自分が弱ったとき、そしてその後・・・子供はいったいどうなるんだろう?親として、何をしてあげられるのだろう?

私自身も、発達障害の子を持つ親として、日々そんな悩みを持ちながら、子供たちと接しております。

親の悩みは尽きませんが、障害年金という仕組みを知り、お子さんの収入を少しでも確保してあげる、それも親の立派な務めだと思います。
お子さん方は、自分の宿命と向き合って生きていかなければなりません。障害をお持ちのお子さん方には、何の罪もありません。可愛い可愛いあなたのお子さんが、社会で生きていけるように、ある程度、ご自分で使える金銭は必要です。それがお子さん方に、人間としての尊厳を持たせてくれると思うのです。

勿論、親から子へ遺産を残してあげる、ということも大事なことです。(成年後見制度など、後見人の制度も整備されてきています。)

その上で、月々決まった収入が本人に入る、そんな年金の仕組みを是非活用していただきたいと思います。

残念なことに、障害年金をもらうことに対して、一部には否定的な意見もあります。しかし、年金は、憲法で定められた「生存権」を保障するための仕組み。大事なお子さんに、ずっとずっと幸せに暮らしていただくために。ご両親には、きちんと制度を理解していただき、少しでもお子さんに安心を残していただきたいと存じます。

そのためには、よく年金の仕組み、手続きの方法を理解したうえで、申請していただきたいと思います。ただ、窓口で言われるがままの申請ではなく、自分達のこととして、主体的に取組んでいただきたいと思います。

障害年金の申請は一回限りではありませんが、安易な申請は後悔を招きかねません。

例えば、再申請のために、主治医に診断書の書き直しを依頼する。お医者さんのプライド・誤解の問題などもあり、首を縦に振る方ばかりではありません。

慎重に診断書・申立書等を準備し、迅速に(時間的な制約もあります。)取り組んでいただけますようお願い申し上げます。

国際社労士事務所 AEパートナーズ
代表相談員 海老澤 亮